更新:2026.02.28スマートSDSメディア編集部

2025年12月25日、SDSやGHS分類にまつわる規格であるJIS Z 7252およびJIS Z 7253の改正が行われました。
この規格は日本国内における化学物質管理のあり方を決定するものであり、化学物質を扱う事業者はこれらに準拠する必要があります。
本記事では、2025年のJIS Z 7252およびJIS Z 7253の改正について最新情報をお届けします。
JISとは日本産業規格(Japanese Industrial Standard)の略で、日本国内での工業製品やサービスの標準を定めている規格のことです。JISは製品間での互換性の確保や、公正性、安全性の確保を目的として制定されています。
JIS規格は経済産業省が所轄しており、日本産業標準調査会(JISC)が審議・制定を行なっています。
規格は「JIS + 部門 + 番号:発行年」の形で表記され、「部門」はA:土木及び建築、B:一般機械、C:電子機器及び電気機械のように定められています。
JIS Z 7252およびJIS Z 7253は部門記号はZであり、Z:その他に該当します。
JIS Z 7252およびJIS Z 7253は、化学品の分類やラベル表示、SDS作成に関する産業規格です。どちらも国連のGHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)に基づいて制定されています。
JIS Z 7252はGHS分類と呼ばれる、化学品の危険性や有害性の分類方法を定めた規格です。これは国連のGHSをもとに日本国内に向けて調整されたもので、可燃性や爆発性などの物理化学的危険性や、急性毒性や発がん性などの健康有害性、環境有害性などの分類基準を定めています。
GHSに関しては別記事「【2026年更新】GHSとは? 分類方法、区分、絵表示やSDS・ラベルとの関係についてわかりやすく解説」でまとめてますので、併せてご利用ください。
一方でJIS Z 7253はGHS分類の結果をもとにした危険有害性情報の伝達に関する規格です。具体的には化学品に対するラベル表示の要件や、SDS(安全データシート)の必須項目や作成方法について定められています。
SDSに関しては別記事「SDS(安全データシート)とは? 交付義務や作成方法、項目について簡単にわかりやすく解説!」もご確認ください。
JIS Z 7252およびJIS Z 7253は国連GHS文書に基づいています。国連GHS文書は2年に一度改訂されており、現在最新のものは2023年7月に発表された国連GHS文書改訂10版です。
一方で、現在の最新のJIS規格は2019年に発表されたJIS Z 7252:2019およびJIS Z 7253:2019です。
こうした中で、国連のGHS文書に対応するためJIS規格の改定が行われる運びとなりました。ただし、2025年のJIS改訂は2023年ごろから計画が始まっていたこともあり、JIS Z 7252:2025およびJIS Z 7253:2025は2021年に発表された国連GHS文書改訂9版を元としたものになるとされています。
今回の改正では物理化学的危険性「爆発物」の全面的見直しが行われます。具体的には現状の「危険物輸送に関する勧告 試験方法及び判定基準のマニュアル」に基づいた不安定爆発物および等級1.1~1.6の7種類の区分から、使用場面を考慮した区分1、2A、2B、2Cの分類に変更されます。
なお、国連GHS文書改訂9版では爆発物の分類について以下のように規定されています。
