更新:2026.09.28スマートSDSメディア編集部

富士化学産業株式会社
商品技術部 部長 津田様 / 商品技術部 田中様
1958年の創業以来、自社工場を持たないファブレスメーカーとして、電子基板向けの仮止め用接着剤やコーティング剤、精密部品の梱包ケースなど、顧客のニ ーズに応じた高度な化学製品を提供する富士化学産業株式会社。
同社では、近年の法令改正や顧客からの環境管理要求の高まりを受け、SDS(安全データシート)作成業務の効率化と標準化が課題となっていました。そこで導入したのが、SDS作成支援サービス「スマート SDS メイク」です。
導入の背景や選定の理由、開発業務における具体的な成果、そして今後の組織づくりについて、商品技術部の津田部長と田中様にお話を伺いました。
ーはじめに、富士化学産業の事業内容と商品技術部の役割について教えてください。
津田様:
当社は創業1958 年創業の化学製品メーカーです。自社工場を持たない「ファブレス」の形態をとっており、自社で開発した処方を協力会社様(委託工場)で生産し、富士化学産業ブランドとして販売しています。
主な製品としては、電子基板に使われる部品仮止め用の接着剤や、基板を湿度・ガスなどの環境から守るコーティング剤、部品を梱包する押し出し成形ケースなどがあります。お客様は家電、住宅設備、自動車、産業用ロボットなど多岐にわたり、お客様ごとのニーズに合わせた製品開発を行っています。
私たちが所属する「商品技術部」は、こうしたコーティング剤などの配合を決定し、物性評価を行う開発チームです。また、営業担当 が提案しやすいように品質資料を作成するサポートも行っています。
ー「スマートSDSメイク」の検討を始められた背景には、どのような課題があったのでしょうか。
津田様:
従来は、私が中心となって無料のSDS作成支援システム(NITE-Gmiccs)などを使い、手作業でSDSを作成していました。以前は製品数が限られていたためその体制でも運用できていたのですが、近年はお客様からSDS提出を求められる機会が非常に増えてきました。
製品化されたものだけでなく、開発・試作の段階でお客様にサンプルをお渡しして評価いただく際にもSDSが必要です。一つの開発に対して何パターンもの配合改良を行うため、その度にSDSを作成しなければならず、私一人でカバーし続けるには限界が見えていました。
田中様:
また、法令改正によって対象となる化学物質が年々追加されており、手作業での確認には膨大な時間と神経を使っていました。「本当にこれで十分なのか」という確認作業がどこまでも続く状態になりがちで、より確実で効率的な管理システムへの移行が必要だと感じていました。
津田様:
将来的に組織が拡大したり、担当者が変わったりした際にも、誰でもスムーズにSDSを作成できる環境を整えておく必要もありました。私個人のノウハウに依存するのではなく、チーム全員で標準的にSDSを作成・管理できる体制へ強化したいと考えていました。

ーシステム選びの際、どのような点を重視されましたか。
津田様:
一番は「作業の効率化」と「チーム内での使いやすさ」です。原料データを入力した際に計算がスムーズに行われるか、専門的な法令チェックが正しく反映されるかを重視しました。ちょうど補助金の活用というタイミングも重なり、本格的にシステム導入を検討し始めました。
ー「スマート SDS メイク」を選んだ決め手を教えてください
田中様・津田様:
原料の安全データシート(PDF)を読み込んでスムーズにデータ化できる点や、従来ツールでは手動で調べる必要があった法規制情報が自動でチェックできる点ですね。CSVファイルを用いる複雑な工程がなく、導入のハードルが低いと感じました。
実際に試してみると、直感的に操作できる画面構成で、入力した内容がどこに反映されるかが非常にわかりやすかったです。これならSDSの専門知識を深めている途中のメンバーであっても、迷わずに作業を進められると確信しました

ー導入後、実際の業務にはどのような変化がありましたか
田中様:
お客様へのSDS提供スピードが圧倒的に早くなりました。特に開発品やサンプルの依頼に対してクイックに対応できるようになったのは大きな変化です。現在は主に私が中心となって開発品のSDS作成を行っていますが、提出までのリードタイム短縮と精度向上を実感しています。
また、開発の過程で非常に重宝しているのが「配合変更時のシミュレーション」です。新しい成分を試したり比率を変えたり した際、SDS上の有害性分類や表示がどう変化するかをパッとテスト確認できるようになりました。システムに成分情報を入力していくことで、「この項目がどこにどう影響するのか」という仕組みの理解が自然と深まりました。

ー今後の活用方針や、目指している組織の姿について教えてください。
田中様:
今後は開発品だけでなく、既存の製品データについても「スマート SDS メイク」へ順次集約を進めていきたいと考えています。また、初版を作成した際の意図や変更経緯などのメモを残す(*)等の運用を工夫し、誰が引き継いでも背景が理解できる仕組みをつくっていきたいです。
(*田中様より、意図や変更経緯を各項ごとに細かく残すことができるようにして欲しい、という製品要望を頂戴しましたので、今後製品改良に活かしてまいります。)
津田様:
最終的なゴールは、標準化された体制で、商品技術部のメンバーが当たり前にSDSを作成できるようにすることです。
「スマート SDS メイク」を活用しながら、より強固な品質・法令遵 守体制を築き、お客様に安心と迅速なサービスを届けていきたいと思います。

スマートSDSメイクは、海外SDSの翻訳や国内向けSDSの作成を支援し、担当者の経験にかかわらず、SDS作成に取り組みやすい環境を実現します。